コルカタの日本人宿に泊まってみた
◆ジェニファーと朝のコルカタ散歩
昨日の夜、ジェニファー(同じホテルのファリピーナ)が明日の朝6時に川沿いのフラワーマーケットに行かない?!と、誘ってくれたので早起きしてタクシーでハウラー橋という大きな橋までタクシーで移動して、徒歩で橋を渡った。
早朝のハウラー橋は、近くの駅に向かう人たちが忙しなく歩いていた。
辺りには薄い霧が立ち込めていて、遠くを見ると朝日にぼんやり照らされた景色がとっても美しかった。
凄い重そうな荷物を頭のうえにのっけて運んでるインド人たちを、結構な数目にするのだが、首が痛くならないんだろうか??
川の両岸では、沐浴をして体を清めている人々の姿が見られた。こういう光景を見ると、インドだなぁ〜って感じる。
(沐浴もくよく ってのは、穢れを落とすために行う行為です。汚れではなく、身体にまとわりついている良くないものを流し、清める。お清めとか禊のようなものです。)
これがフラワーマーケット!らしい!
いや、売ってるのは花なんだけど、このマーケットのごちゃごちゃ感の方が気になってしまう!笑
結構色鮮やかな綺麗な花が売ってたりして、花だけなら良い感じなんだがマーケットが汚すぎて。笑
道を歩くとそこら辺の地面にインド人が転がって寝てるから、踏みそうになって毎回びっくりする😱
バランス感覚◎なチャリンコ運送インド人。
荷物積みすぎやろって😂
インドのタクシーのフォルム結構可愛くてオシャレやないですか??
中も綺麗やったら最高なんですけどね、ボロい車が多い印象です💧
2人で歩いてたら若者たちが近寄ってきて、
どこから来たの??日本とフィリピン?!写真撮って写真撮って!!次は俺のケータイ!次は俺だ!!
みたいな感じで大撮影会が行われだす。笑
ちょっと有名になってきたyoutuberの気持ちはこんな感じなんだろうか。笑
宿に戻って2人で朝食を食べてると、隣で同じく朝食をとっていたインド人が話しかけてきたので、これからバラナシににいくよ!と伝えるとあそこはホーリープレイスだ!羨ましいなー、是非写真を送ってくれないか?とお願いされたので連絡先を交換する。モンゴルでWhatsApp(海外で広く使われているLINEみたいなやつ)を登録しておいてよかった。
rahulくんのrahulポージング。ポージング修行中の身として、たいへん勉強になります。
ジェニファーは11時の便でインドの次の目的地、ムンバイへと行ってしまうそうだ。
彼女には色んな所に連れて行ってもらったこともあり、別れが惜しかった。インスタと連絡先を交換してハグをしてお別れした。
彼女が時折日本語で話してくれると嬉しかったので、僕もフィリピン語で
サラマッポ!(ありがとう!)
っていうと、凄い嬉しそうにスゴイネー!!って笑ってくれた。ちょっとだけでもいいから、相手の母国語で話をすると、グッと距離が縮まるのはどの国でもおんなじだ。
彼女にまたsugoine〜!!って言ってもらえるような写真を撮ってインスタに投稿してやろう😁
◆日本人宿へと移動する
素敵な出会いをくれたホテルをチェックアウトし、1日だけ日本人宿にお世話になることに。
日本人宿に行くと、事前にお願いしておいた鉄道のチケットが無事に取れたとのことだった。鉄道チケットの購入がインドでの難関であったので、本当にありがたい🥺✨
旅人ならそれくらい自分でやれよ!
みたいなことを言う人もいそうですが、知らねーよ😇頼れるところは頼る。それが俺の忍道だ。
この日はお昼にベンガル料理という、東インド特有の郷土料理(といってもカレーなんだが)を食べに行ってきた。
ベンガル料理の特徴は、辛味を出すためにマスタードを用いる点だそうだ。たしかにカレーからはマスタードの味わいがばちこり感じられた。最初は美味しく食べれるのだが、お腹がいっぱいになってくるとマスタードの味がしんどくなってくる…ん〜、やっぱり失神カレーが一番うまいな〜
◆インド人について行ってみる
午後はマーケットで、ちっさいウエストポーチや安いiPhoneケースを求めてさまよい歩いていた。
人が混み合うマーケットの通りをてくてく歩いてあると、後ろからぶつかってきたインド人がsorry..と手を合わせて謝ってきた。ぶつかって謝ってくれるインド人は稀なので、その丁寧さに驚いていると、
どこから来たの?日本?!私は日本大好きだよ!!どこ行くの?ニューマーケットなら日本語話せるインド人がいるいい店に連れてってあげるよ!!
とマーケットの奥へと連れていかれた。
話しかけてくるインド人は全員疑った方が良い。
そんな忠告を受けていたのだが、全員が極悪人ではない(もちろん何らかを企んだはいるだろうが)し、気をつけてればそんなめちゃくちゃな被害にはあわないだろうと思い、ついていくことに。
連れていかれたのは、マーケットの一角にあるこじんまりとした商店。インドの神々の置物や、インド製の布やスカーフなんかが売られているお店であった。
椅子に座ってしばらく待たされると、日本語ペラッペラのインド人がやってきて、自己紹介をしてくれた。ここまで連れてきたおっさんは、ちょっとトイレ行ってくる。と言って席を外す。
怪しい…🤤
日本語ペラッペラの彼はnaushadといって、小・中学生時代は日本で育ったそうだ。今はインドの商品を日本に卸したりしているので、日本にも度々行っているとのこと。どうりで自然な日本語なわけだ。
せっかくなので、今のインド人の現状について色々ときかせてもらった。生のインド人にインドのことを日本語で聞ける機会はなかなかないので、非常に面白い話を聞けた。
彼はイスラーム教を信仰していて、ヒンズー教の神々について聞くと、
神はたった一つだから。ヒンズー教の色んな神々は、神が姿を変えただけのメッセンジャーなんだよ。
と教えてくれた。
インドはヒンズー教・イスラーム教・仏教・ジャイナ教・シク教などなど本当に様々な宗教を信仰してる人々が共に暮らす国である。
そのため、一神教(神はただ1つのみだ、という考え方)のイスラーム教は他の宗教の考え方について独自の捉え方をしていることを実感して、感心した。こうやって他の宗教と折り合いをつけながら、共存していってるんだな…
そして、神は1つだから!と説明してくれた時の目がガチすぎて、ちょっとびびった。
まぁ、ここはインドなのでこれで終わるはずもなく、
せっかくだからお土産を買ってきなよ!!
と、セールストークが始まる。
数十分話をしているのに、トイレに行くと出て行ったおっさんは未だ帰ってくる気配がない。相当"キレ"が悪いのだろう。お悔やみ申し上げる。
彼はインド製のストールみたいなものを激推ししてくる。色んな商品をこれみよがしに広げ、丁寧に説明をしてくれた。
正直、全く買う気はなくって、適当なところで話を切り上げて帰ろうかと思っていたのだが、流石ムスリム商人。セールストークがとってもうまい。笑
彼の話を聞いてると、不思議とまぁ1つくらい買ってやってもいいか。という気持ちになってくる。
散々話を聞いた挙句、彼の人柄とその商才にお金を払おうと決めた。そんな大層な額じゃなかったっていうのもあるが、ぼったくりだったとしても自分で納得してお金を出してればそれでいいやと思ったからだ。
面白かったのが、購入を決めてお金を払おうとしたタイミングでおっちゃんが帰ってきたことだ。笑
凄いタイミングよく帰ってきはりますな〜。笑
その後、美味しいチャイをご馳走になって店を出る。
おっちゃんが案内したる!というのでiPhoneケースが欲しいと言ったらちゃんと連れてってくれたし、しつこく付き纏われたりもしなかったので、結局良いやつなのか悪いやつなのかよくわからんおっちゃんだった。
まあ良い経験ができたから良しとしよう。笑
日本人宿では、キンキンに冷えたビールを常備してあるとのことだったので、世界一周の経験のあるスタッフの方のお話とスーパーで買ってきた豆をつまみにビールをいただいた。
旅人の話をアテにして飲むビールは最高だ。世界は広い。色んな旅人の話を聞いていると、行ってみたい国がどんどん増えていく。
僕も、僕の話をアテにして酒が飲めるくらいの経験をして日本に帰ろうと誓ったのであった。
いよいよコルカタを出発する時がきた。
次はコルカタ出発編です。