【ペルー旅】天空の遺跡マチュ・ピチュまでの道のり
はいどうも~
コロナが猛威を振るってて大変なことになってきてますね...
この旅ブログもぼちぼちと終わりを迎えつつあります。時間がある時にゆるりとお付き合いください。
さて、前回南米のペルーに上陸して首都のリマを探索した話までだったので、今回はマチュ・ピチュ遺跡への拠点となるクスコという街へと移動します。
◆飛行機でクスコの街へ!
リマからクスコへの移動は夜行バスを使うor飛行機で飛ぶという二択となるのですが、夜行バスだと20時間以上かかる上に飛行機とさほど値段が変わらないとのことなので社会人やってたよパワーをゴリゴリに使って飛行機で移動することに。飛行機だと2時間弱ほどであっという間に到着することができます。金の力は偉大だ。
ただし、バスで行くメリットが全然ないわけではないらしい。
クスコという街はアンデス山脈中にある街で、標高は3,400mもあるとんでもなく高い所にある街なのだ。そのため、飛行機で一気に飛んでしまうと高山病になる可能性が高まってしまう。飛行機に比べるとバスは徐々に高度を上げていく形になるので体が順応しやすく、比較的高山病にかかりにくくなるということだ。
まあ、それでも旅が終盤に差し掛かり若干旅に疲れてきていた僕はそんな時間をかけてバスに乗る気はさらさらなかったわけだが。とりあえずリマで買った高山病の薬を飲んで戦いに挑むことにしていた。(高山病の薬を常飲していたのだが、副作用が手足のしびれ・頻尿ということで元々頻尿だった俺の膀胱はぶっ壊れてた)
因みに富士山が3,776mあるので、クスコがどれほど高い所にあるのかがわかってもらえるだろうか。
夕方の便だったので、クスコの街に到着した時にはもう辺りは暗くなっていました。
ネット情報によると空港の近くにバス停があって、宿の近くまで40円くらいで行けるとのことなのでバス停まで歩いていきます。その途中で、タクシーの運ちゃんたちに
チャイニーズ?コロナ!コロナ!
とがっつり煽られたので、ジャパニーズじゃボケ!と言い返すと
Oh!ジャパニーズ!ジャパニーズ・ノー・コロナ!!
と指でGoodサインを出され、無事ペルー人公認の旅行者に。違うか。
というか、この時はジャパニーズっていえばノーコロナ扱いだったけど、今だとそうはいかないのかな・・・
まぁそんなこんなで死ぬほど安いバスに乗り込んで、セントロと呼ばれる街の中心地へ。目指す宿は日本人が多く宿泊するという利点はあるが、急な坂道の途中にあるために毎回きつい階段を上がっていかないと辿り着けないちょっと不便な場所。標高がエグイので、ただでさえ息が切れやすい中でゼェゼェいいながらやっとこさ宿に到着。きつすぎ。
リマの日本人宿で会った学生の子がいたので、一緒に夕飯を食べて宿のルーフトップから見える夜景を見て就寝。
宿からの夜景めっちゃ綺麗でした。
◆マチュ・ピチュまで行くのは地味に大変
クスコの街では二泊する予定。
クスコでやるべきは、マチュ・ピチュの入場チケットの購入とマチュピチュ村までの足の手配です。
マチュ・ピチュ遺跡に入場するためには、事前にネットorチケット売り場でチケットを購入しておく必要があるので、チケットを買っておきます。(クレジットカードの支払額がやばかったのでなるべく現金で支払いたかったのでネットは回避)
因みにマチュ・ピチュ遺跡入場料は152ソル(約4,865円)でした。たっけぇ(*_*)
たっけぇチケットはクスコの街にあるチケットオフィスで簡単にGetすることができました。
次に、マチュピチュ村への足の確保です。
下の地図を見てもらうと
クスコから遺跡のあるマチュピチュ村が地味に離れていることが(なんとなく)わかるかと思うのですが、クスコからの主な移動方法は2つ。
①鉄道を使って行く
②コレクティーボ(乗り合いバン的なもの)&徒歩で行く
鉄道の方が時間的にも労力的にもはるかに楽なのですが、値段がバカみたいに高い。(片道70ドルとかしたはず...)
一方で途中まで車(コレクティーボ)で行ってそこから歩いて向かうルートは、ぐねっぐねの山道を車で6時間かけて進み、その上で10km強の道を歩いて進む必要がある、と。めっちゃ大変です。車酔いする人は絶対にやられると噂のルート。
しかしこちらのルートはお値段なんと30ソル(960円/要値段交渉)と、鉄道に比べてめちゃ安い。
迷った挙句、行きは車&徒歩・帰りは鉄道というルートをとることにしました。ちょっと鉄道がどんなもんか乗ってみたいってのもあったしね。
こんな感じで、マチュ・ピチュまでの道のりはその手配から金額から結構大変。しかも日本人は多くの人が鏡張りのウユニ塩湖の時期、つまり雨季に合わせて南米に来ているのでここまで金と労力をかけてようやくマチュピチュに到達しても、雨でマチュピチュがうまく見れない…なんて人の話をそこそこ聞きました…(-"-)
こんだけ色々やって結局良い景色を望めるかどうかは運ゲーって、日本から弾丸で来てる人とかなんかはすげーなと思いますわ。
とりあえず、行きは徒歩で何時間か歩くことが確定したので雨だけは降らないでくれよぉ・・・(フラグ)
◆世界遺産クスコの街を歩く
これからのルートを決めたので、1日目はクスコの街を歩きながらチケットやコレクティーボの手配をしていきます。
宿の前のしんどすぎる坂道を降りていくと...
綺麗な街並みが一望できます。
首都リマの街は栄えてはいるんだけど、なんだかゴチャゴチャした感じだったのに比べてクスコは綺麗で過ごしやすい印象の街でした。
南米の国はスペイン語が主に話されているので、英語がマジで通じないなんてことが多いようなのですが、クスコの街は割と簡単な英語が通じる印象でした。
ただしやっぱり、標高が高くて坂が多いので歩いてるだけでしんどくなって休憩挟みたくなる時もしばしば。
観光地なのでお姉さんがインカ・マッサージの呼び込みをかけてきたり、上の写真で民族衣装を着て座ってるおばちゃんたちに有料で写真を撮ってくれなんて営業をかけられたりします。
しかし、いらんらいんというとほんっとにあっさり引き下がっていきます。インドやエジプトで鍛え上げられた旅人たちにとっては肩透かしなところかと。まあ静かでゆったり過ごせていいですけどね。
疲れたらカフェもいっぱいあるので、WiFiがあるところでゆっくりしながら情報を集めたりもできます。
クスコの街は、インカ帝国の首都であったところだそうで。
インカ帝国といえば、人間離れした石積みの技術が有名です。
上の写真はクスコにある有名な”12角の石”と呼ばれる石です。インカ帝国では、様々な形の石を組み上げて石壁などの丈夫な建築物を作ったそうなのですが、複雑な形の石であっても隙間なくピッタリと加工し、組み上げられています。インカ帝国を侵略したスペインの人々が建てた建築物は地震によって次々と崩壊していったそうなのですが、インカの石組みは地震にもびくともせずに今なお残り続けているんだとか。
科学や機械と共に時代は進歩していますが、それとともに失われていっている技術もあるのだということを感じますね...。
つづいてはメルカド(マーケット)へ。
お土産と食料品って感じの、まあそんなに大きくはないメルカドでした。
南米のメルカドはなんかそこまで見どころがあるような感じではない気がしますね...。個人的にはイランとかエジプト、モロッコなんかのアラブ圏のマーケットが好みでした。
日本人的には食欲を失ってしまいそうな肉の売られ方がしています。
クスコの街には日本食屋さんもあるということで、突撃してみる。
なんとも雰囲気のあるおしゃれな店内。
ここはランチがお得ということで、かつ丼セットを注文。25ソル(800円)。
お米も割とちゃんとしていて、結構おいしかったです。
味噌汁はどこも安定のおいしさなのでありがたいです。
まあ、ペルー料理はちょい油っぽいけどおいしいものばかりなので、別に日本食食べなくても全然平気なんですけど、まあ気になって入っちゃいますよね。
公園のベンチで休憩していると、民族衣装おばちゃんが写真を撮れ撮れ!!と煽ってきたのでいくらかたずねると1ソル(32円)だというので、まあ安いもんかと思って撮らせてもらう。
はじめは2人だったはずなのに、写真撮ろうとしたらもう一人増えた。
1ソルを渡すと、1人1ソルに決まってんでしょ!と言われた。
まあそうよね。エジプトだったら平然と
アルパカ(これリャマかな?わからん)は10ソルだ!!
とか言ってきそうなもんなので、アルパカが無料なだけマシである。
◆マチュ・ピチュまでの過酷な道のりを歩く
クスコで2泊した後、朝イチで指定されたコレクティーボの集合場所へ行きます。
しかし、外に出ると天気は雨...Oh..God...今日10km歩く予定なんすけど....
終わったな~とか思いながら車に乗り込むと、1人日本人の方がいたので一緒に歩くことに!うむ、雨だけど幸先や良し!それにこの方晴れ男らしいので、到着したら雨がやむことを期待して車にゆられます。
普通に朝早かったのでうとうとしながら窓の外を見ると、景色普通にすごい。
道もぐねぐねっちゃぐねぐねだけど、まあ聞いてたよりは全然いけました。僕らの車の人たちはNoゲロでした。
途中でトイレ休憩なんかをはさみつつ
お昼に安っぽいハンバーガーを食べつつ
これ落ちたら死ぬやろ間違いなくってくらい水量の多い川が流れるトレッキングスタート地点へとたどり着きました。ここまで6時間ちょいくらい。地味に遠い。
しかし、流石晴れ男のじゅんぺいさんがいるだけあって、車から降りると雨はやんでいました!あざっす!!
マチュピチュ村までのトレッキングコースは線路を歩いていくため、通称スタンドバイミーロードと呼ばれています。(スタンドバイミーを見た事ない人はこれを機にみてみましょう)
スタンドバイミーロードで行く人たちは名前や国籍を台帳に記入してからトレッキング開始です。
色々と書き込んだら、看板の表示に沿ってマチュピチュ村までレッツゴー!
歩き始めると早速線路ともう使われてないっぽい鉄道が!
おぉー、テンション上がりますねー!
高校生の時に英語の授業かなんかでスタンドバイミーを見た事があるので、モチベーション高く歩き始めます。あんまり内容覚えてないんだけどね。子どもたちが死体を探しに行くみたいな感じだったよね。たしか。
ある程度線路に沿って歩いたら、右にそれていきます。
なんかここの上りの道だけジャングルみたいでした。
つか、ここの上りが地味にめっちゃつらかった...
あとはひたすら線路沿いの道をてくてくてくてく歩きます。
ひたすら...
ひたすらひたすら...
ひたすら歩きます。
どうやら後から聞いたところによると、マチュピチュ村まで緩やかな傾斜になってる説があるっぽくて、結構しんどいわけですわ...道が石でいっぱいなのもまたしんどい原因...
はじめのうちは楽しんで歩けていましたが、1時間半くらい歩いたあたりでしんどさが顔をのぞかせてきました。
まだしんどくなかった時に写真スポットで撮ってもらった写真。
しばらく2人で歩いていると、リマの宿で一緒だった大学生のりんたろう君と合流。彼とは車が別だったど、大学生パワーですざましいスピードで僕らに追いついてきたとのこと。さすが。笑
3人でしゃべりながら歩きつつ、もうすぐやろ~と思ったところであと4kmの看板発見。
うーん、絶望。
なんか2時間くらいで着くやろとタカをくくってたら全然無理やんけ。
まあでも、これを1人で歩いていたらと思うとゾッとしました。マジで2人と一緒に歩けてよかった。話しながら歩いてるだけでもだいぶ気がまぎれます。
なんやかんやと言いながら歩を進めていると、後ろから鉄道の音が。
うおおおおお。
めっちゃ近くを走り去っていきます。
心なしか鉄道に乗ってる人たちが、おまえらこんなとこよぅ歩くなぁ...みたいな目で僕らを見てきたような気もしますが、気にしたら負けです。
俺も帰りはこの鉄道に乗れるんだし、あと4km頑張らねば...
このルートだと真っ暗なトンネルの中を歩いて渡ります。
なんか探検してるみたいで楽しいのはいいけど、トンネルの中にいるときに鉄道きたらマジで詰む気がするんだけど...その辺の安全面は南米のことだから絶対保証されてへんよな...
鉄道にビビりながらトンネルを抜けると、ようやくマチュピチュ村に到着です。
3人で、おぉー!!道が舗装されとるー!!!と感動してました。
いやほんと、しんどかった。
マチュピチュ村はクスコよりもゴリゴリの観光地なので、飯や水なんかが高く設定されています。唯一、メルカドの二階の大衆食堂が安いとのことなので3人で夜飯を食いにいくことに。
メルカドはこんな感じ。
汚いっちゃ汚いけど、バックパッカーの人らが食う飯屋なんてだいたいこんなもんですね。まあそん中じゃ綺麗な方か。
僕は川魚のフライを注文。
これが結構うまかった!ほんとにペルーの飯はてきとーに頼んでも大体おいしいから助かるわぁ。
3人でよくがんばりました。
さぁ次回はいよいよマチュピチュ遺跡に行ってみようと思います!