【イラン旅】シーラーズ編

 

明けましておめでとうございます🎍

あっという間に令和も2年ですね、恐ろしや😳

働いている時も時間の流れが早かったですが、旅をしてると気がついたら時間が経っています。

残りの時間も大切に、旅を続けて行きたいと思います。いつも読んでくださっている方、ありがとうございます。今年もよろしくお願いします😌

 

◆見どころたっぷりな街 シーラーズ

 

いよいよイラン最後の街になります!

砂漠の街ヤズドを出発して、シーラーズに到着しました。

シーラーズには何があるのかというと…

 

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ステンドグラスの美しいピンクモスク

 

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アケメネス朝の都ペルセポリス

 

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光り輝くシャー・チェラーグ廟

 

などなどなど…

本当に見どころの多い街になっています!

 

ペルセポリスツアー

 

ヤズドで出会った日本人男性キミヒコくん(以下キミちゃん)は、話を聞くとイギリスの大学院で美術を研究している強キャラでした。(もち英語は標準装備)

彼は日程の関係で一足先にシーラーズに行っており、タクシーをチャーターしてペルセポリスとその周辺観光地を巡るツアーをできるだけ安くやってくれる運ちゃんを探してくれていました。(シーラーズからペルセポリスへは車で1時間ほどかかるので自力観光は厳しい)

 

現地で交渉をしてくれてるだけでありがたいのに、僕がシーラーズに到着した時にはすでに40ユーロを30ユーロに値下げする交渉を済ませ、同じ宿のインド人と3人で回る約束をしてくれてました…しぇしぇ😭✨

有能すぎかよ…俺もイギリス行ってたらこうなれていたのだろうか…(無理)

3人で一台をチャーターするので、1人12ドル(1,300円くらい)という計算だ。実はペルセポリス周辺から離れたピンクレイクという場所にも行ったので、かなり安くたくさん回れたと思う。

 

@1.ピンクレイク

シーラーズといえばピンクモスクが有名だが、ピンクなのはそれだけではない!

ということで、最近ちょっとずつ観光客の注目が集まっているらしいピンクレイクへ。

 

どれだけピンクいか、見ものやのぉ…😏

 

謎の上から目線なテンションでタクシーに乗り込む。

車内で英語ペラペラ野郎たちの会話を拾うのに必死になりながらも話をしていると、運ちゃんが前方を指差して

 

あれがピンクレイクだぞ!

 

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お…?

 

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おん…??

 

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全然ピンクじゃねええええええ😂😂😂

 

全然ピンクじゃないです。(2回目)

頑張って運ちゃんの話を聞き取ると、プランクトンがたくさんいる時に池がピンクになる(たしか紅海とかもそうよね)らしいのだが、この時期はプランクトンが全然おらんらしい。

 

ならもっと先に言ってくれよ😂😂

 

確信犯すぎる。

 

ピンクレイクを見に行きたい皆様、季節は夏頃が良いようなのでお気をつけあそばせ…

一応ピンクバージョンをネットで拾ってきました。

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すごぉーい、、リベンジしたぁーい、、

 

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塩湖だよと言われて見せられたら、それなりにおぉー!ってなるかもしれんのやけどなぁ。笑

 

しばらく見てると、中国人っぽい団体がやってきたのを見てインド人が

 

あれは1000%中国人やな。

世界のどこに行っても中国人とインド人とポテトはある。

彼らが来たからここの塩が半分無くなってまうで。

 

とジョークをかましていた。

この場にあとポテトが揃ってしまうと役満が完成してしまうので、彼がリー棒を投げる前に我々は撤退することにした。

 

@2.ペルセポリス

さあ続いて、今日の目玉ペルセポリス!!

ペルセポリスは、パルミラ遺跡、ペトラ遺跡と並ぶ"中東の3P"のうちの一つである。

そして、その中でもがっかり遺跡としても名高いのがこのペルセポリスなのだ…。笑

 

あまり期待しすぎるとロクなことがないから、はじめから期待しない。

人生においてかなり後ろ向きなモットーを掲げる男が私、檀原なので、ハードルを下げに下げた末にもはやハードルが地面に食い込んだ状態で挑んだ。

 

が…

 

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良い意味で裏切られた。

正直写真では伝わらないと思うが、生で見るとその迫力と雰囲気は、"がっかり遺跡"と言って片付けてしまうにはもったいなく感じられた。

 

それになにより、

アケメネス朝ペルシアである!!

ダレイオス1世とか皆習うやん!!(歓喜)

 

めちゃくちゃ感動するも、キミちゃんにダレイオス1世知らないっす…と冷静に言われ、1人感動をもてあました。しょげみである。

 

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刻まれたレリーフの中には、ヤズドで勉強したゾロアスター教のシンボルがあることから、アケメネス朝での信仰がうかがえたり。

 

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広大な地域を支配していたことがわかる描写が各所でみられた。

一番上に描かれるアケメネス朝ペルシアの王を支えている人々は、アケメネス朝の属国(支配下の国々)が描かれているそうだ。そういうことを理解してみるとゾクゾクします。どんだけ壮大な国だったんや…

「アケメネス朝ペルシア 地図」の画像検索結果

 アケメネス朝の支配領域は、西はエジプトから東はインダス川までの広大なものであった。

 

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アケメネス朝の属国の使者が王に献上品を持ってきた様子が描かれている。

よく見ると、それぞれの国によって人物の特徴が違うのだ。ほえぇー。

インドも属国に含まれているということで、見つけ出してインド人に

これ!!これインドやで!!すごない!!

って言ったら

 

あー、どれもおんなじおんなじ。

 

とあしらわれる。

またも感動をもてあます男。

観光名所の好みはほんとに人それぞれである。人にすざまじくオススメされたスポットが、自分にはそんなに魅力的に感じられないことも多い。ラーメンみたいなものだ。あぁ、日本帰ったらうまいラーメンがくいてぇ…

 

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この楔形文字の石板なんて、テンション上がるでしかないでしょ!!

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なんて書いてあるんだろ…なになに…

"このブログが…気に入った方は……高評価と…チャンネル登録…を……お願いします…"

??よくわからないですね…

 

500円払って中の博物館も見に行ったんですが、ショボかったので博物館はスキップでいいなと思います。

 

ただ全体的にまとまっていて見やすく、思いの外素敵な遺跡だったので、僕は大満足でした😳✨

 

@3.ナグジェ・ラジャブ

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ササン朝ペルシアというアケメネス朝より後の王朝のレリーフがあるだけのところです。

時代も異なるし、結構綺麗に残っていて、シャープール1世、アルダシール1世というビッグネームの戴冠のシーンを見ることができる。

ただ、ほんとそれだけなのに200円くらいとられるので、歴史に興味なしの人はスキップで可。

 

@4.ナグジェ・ロスタム(ネクロポリス)

はじめネクロポリスと言われた時、どこに行くのかわかんなかったけどネクロポリスというのはお墓の意味だそうだ。

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ここはアケメネス朝時代の王が眠る墓だそうだ。

ペルセポリス、ナグジェ・ラジャブの後にここに来るとその完成度と大きさに感動する。ここは歴史興味ない人でも見ごたえがあるポイントだと思う。
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墓のデザインがギリシア十字型になってるのが、また面白いですね。西洋の文化が混ざってきたのかな?
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よくみると、ここにもゾロアスター教のシンボルと王、それらを支える属国のレリーフがみられた。

このレリーフ好き。

 

朝8時ごろに始まったツアーは、夕方ごろに終わって3人でスカスカのピザを食べてこの日は終了。ピンクレイクがピンクやなかったことを鑑みても、なかなかよきツアーだったと思う。交渉してくれたキミちゃんと旅の出会いに感謝だ。

 

◆ピンクにガラス。個性溢れるモスク見学

 

次の日はシーラーズの有名モスクを周遊。

まずは冒頭で紹介したピンクモスク

ここはステンドグラスに差し込む朝日が美しいということが有名なんです。特に、冬の早朝は角度的にも良い状態で見ることができるということで、これはいかざるをえん!!

 

モスクは7時から開放しているとのことなので、頑張って早起きして(旅中は基本自分の好きな時に起きて自分の好きな時に寝てることが多いので、目覚ましとかで起きるのほんとしんどい)さみぃ中20分ほど歩いて行ってきました!

 

 

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まだ差し込む光が弱いものの、すでにめっちゃ綺麗。

ペルシャ自慢の絨毯も雰囲気を出していて、すごくいい感じなんですよね…

 

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だんだんと光が入ってきて、ステンドグラスの模様が壁や柱に映し出されてきました…モスク内の薄暗さもあってとても幻想的です。

ただ、だんだんと良い時間になってきたので中国人らしき一団が大量にやってきました。そこかしこで自撮りやインスタ映え写真大会が始まる…

 

マジで柵かなんか作っといてくれ…(-"-)

 

ストレスフルな環境で頑張って良き写真が撮れるよう粘る・・・。


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しかし、中国人たちが係員のイラン人お姉さんを連れてきて、

ここに立っていい感じに上を見上げて!!

と注文をつけて写真を撮りだしたので、これはいいと僕もお得意の中国人顔をぶらさげて一団に加わって写真を撮らせてもらう。笑

はじめて顔面がチャイニーで良かったと思った瞬間であった。

そしてもうそう思うことは二度とないだろう。
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人が多くてうざかったけど、それはそれでポートレートを撮れてラッキーだったのかもしれない。ポジ男になろう。


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そうこうしている間にあっという間に時間は経っていて、ついに絨毯に光が落ちた!!

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めーちゃ綺麗!!!(語彙力)

この写真良い感じでお気に入りです。ほんとはもっともっと載せたい写真いっぱいあるんやけど、ただでさえ長いシーラーズの話がさらに伸びそうなのでやめます...

ちなみに上の写真のモデルになった人はイラン人か中国人か日本人か...ご想像にお任せしますね...


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入場料500円とられますが、朝早く来て人がいないモスクの雰囲気を楽しんで、人混みの中で死ぬ気で写真を撮ってと結構観光のしがいがあるスポットだと思うので、オススメですよ。

 

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因みに混雑っぷりはこんな感じです。ひと段落してこれなので、ピーク時はまじヤバかったです。因みにほぼアジア人…。

 

 

続いては、アリー・エブネ・ハムゼ聖廟という所に行きました。

廟(びょう)ってのは、お墓のことです。長くなっちゃうので省きますが、イスラームにおいてのリーダー的な人の弟の甥の墓だそう。

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ここのよいところは無料なとこ。(真剣)

旅を続けるうえで観光費ってほんとしんどいんすよ..まあ観光地を維持するためにしゃあないことはわかってるんですが...

ここは信者たちのお布施で十分維持できるってことですね。すばらしい。

 

このお墓の特徴は、万華鏡のようにギラッギラな内装です。
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これお墓ですからね!!

すっごい豪華です。そしてこれがタダ!!(うるさい)

後にこの廟で眠っている人の叔父さんの墓にも行くのですが、そこもこんな感じでギラギラでした。細かいガラスがはめ込まれているのですが、一つとして自分の姿を全身完璧に映すものがないのを見て人間は完全な存在ではない”ということを再認識するためにこうした内装になっているそうです。

そういう発想に至った人、ほんと天才すぎんかて...。

別の控室みたいなところにいると、チャイやクッキーを出してくれるしここは地味に素敵なところなので、もっとスポットライト当てられてもいいのになぁ…。

コーランの日本語訳書物もあって、僕は最終日にここにコーランを読みに行ったりしていました。

 

さて、実はここまでキミちゃんと一緒に行動していたのですが、いよいよキミちゃんは日本に帰る時がきてしまいました。

ヤズド、シーラーズと宿を共にして一緒に飯を食べて旅をしてきたので、名残り惜しいけど旅は出会いと別れの連続ですからね...

また日本で偶然旅先で出会った人と再会できるといいなぁ・・・

 

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しんみり歩いていると、スタバのパチモン店がありました。笑

政府はアメリカとバチバチに戦っていますが、要所要所にアメリカへの憧れが垣間見えるのがイランのおもしろいところです。

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しかも、パチモンスタバの入り口には『TRADITIONAL COFFEE SHOP』の文字が。笑

 

どこがトラディショナルやねん!!笑

 

もはや国家ぐるみで笑いを取りに来てるとしか思えない。幸いにもそのプランは成功してますよと。

 

◆別れがあれば出会いがありますねという話

 

結局、僕はシーラーズに4日間くらいも滞在したのでえらい長いこと同じ宿にステイしていました。f:id:yusuked:20200102132508j:image

この中庭が良い感じで、めっちゃここでくつろいでいました。

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絨毯スペースでゆるりと紅茶をいただく優雅な毎日を過ごさせていただいてました。

この紅茶も、ホテル内のやつだからお高いんでしょう??と思ったらなんと50円というお値段でいただくことができて、抜け出せませんでした。

ここの宿は日本人の口コミが大変よく、シーラーズで宿を検索するとかなりここの情報がヒットすることから、日本人の利用者が多くいました。まあ、年末ということで休みを利用して海外に来ている人が多かったというのもあるとは思いますが。

 

そこで仲良くなった大学生の旅サークルの2人と一緒にもう一つのお墓を見に行くことに。

凄くまじめな二人で、日本とか海外の政治とか教育とか文化とか色んな話をするのが楽しかった。それに、やっぱり学生って持ってる熱というか勢いが違うな~と改めて感じました。笑


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シャー・チェラーグ廟という名前のお墓に一緒に行ってきました。

ライトアップされた姿が映えますよねぇ・・・
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いつ見ても細やかな装飾が最高っすね。


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内装も綺麗。昨日見たお墓よりも大きくて豪勢なつくりです。

ゴリゴリに祈っている信者の人たちもたくさんいて、見ごたえばっちりでした。

 

◆イラン旅のおわり

 

シーラーズで結構長い時間を過ごし、いよいよイラン旅もおしまいです。


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シーラーズは街の雰囲気が洒落てて、歩いていて面白い街でした。

バザールはテヘランのものと比べると規模が小さく感じたけど、やっぱりバザールをそぞろ歩くのはテンションが上がりましたね。

 

長くなっちゃいましたが、シーラーズはたくさんのみどころと出会いがあって、印象的な街になりました!

 

現在、所要で一瞬日本に戻っているのですが、次はたぶんエジプトに行くことになると思いますので、次回エジプト編をお楽しみに!