【イラン旅】聖地マシュハドの絶景&絨毯リペア体験
サラーム!
2週間のイラン旅、現在折り返し地点です。
今回は、最初の街テヘランを離れて遠く離れたマシュハドというところに行ってきました!
マシュハドって、何があんねん。
って人はこれを見てください。
めっっちゃ凄くないですか😳✨✨
マシュハドはシーア派の聖地。壮大なモスクや、大量の信者たちの様子を垣間見れる場所です。
テヘランとマシュハドは約900km離れているので、深夜バスを利用して向かいます!
◆深夜バスでマシュハドへ
前日に買っておいたマシュハド行きのバスチケットは18時発なので、それまでぶらぶらしながら時間を潰します。
テヘランはカフェが多いので、無限に時間潰せます。
そしてコップがオシャレ。
バスステーションまではメトロを利用します。
メトロの先頭車両は基本的に女性専用車両のようだ。女性のイラストがイスラミック。
市バスも車両によっては真ん中に柵みたいなんがあって、後ろは女性専用と厳密に分かれていたりしました。
いかにもイスラムの国やなー。
バスステーションに到着し、チケットを見せると
このバスは7時出発だ。
と言われる。
いやいや、昨日あんだけ18時発で!!!って確認しまくってとってもらったのに…😅テキトーかよ…
イラン人は英語通じない人が多すぎて…。これならインドの方が言いたいこと伝わる分まだマシだぞ…😅
おまけにチケットはオールアラビア文字なのでさっぱりわからず。
でも、よくよく読んでみたら左下にペルシャ数字で7:00って書いてあった…
まあ仕方ないので、ご飯食べたりした後ベンチに座ってただただ待つ。
すると、赤ちゃんを抱えたお母さんや、小さい女の子達が何回もお金を要求しにくる。
イランにもこういう人たちはおるんやな…
いちいちお金あげてたらキリないので、NO NO!!と拒否するも、めっちゃしつこい。インド人より全然しつこい。
腕とか掴んでくるので、うるせー!!と振り払うと
チッ😒
と露骨に不機嫌そうな顔で舌打ちをして去っていく。
なんやねん🔥🔥🔥めっちゃ嫌な気分やわ😩😩
実はバザールでも同じような経験をしていて、インドよりもウザくて後味悪いこの感じに萎え。
恐らくだけど、イスラム教には貧しい人に金や物を恵んであげる喜捨を行うべき。という教えがあるので、彼女らは色々と貰い慣れてるんやないかな…だからあんな横柄な態度なんだろう…
結構イスラムの教え好きなんやけどなぁ…こんなことになってまうんかぁ…とりあえず胸糞だ。
そうこうしてるとバスが到着し、ようやく乗車。
VIPバス980円。まあまあ。
これでもガソリン代が値上がりしたとのことなので、昔はめっちゃ安かったらしい。
座席は三列シート。
空間は広々していて、余裕で足を伸ばせます。
水やお菓子も配布されて、至れり尽くせり。
横になれる寝台列車とかよりは、そりゃしんどいけどもまあバスの中では相当快適な部類だ。
13時間のバス旅であったが、ほぼ寝てる時間なのでさほど長時間乗ったという気はしない。
ただ、途中休憩が多すぎて熟睡できんという長距離バスあるあるで、寝たんだか寝てないんだからわからないまま朝を迎える。
なーんもねぇ土地に太陽が昇る。
風力発電の装置が並んでいた。
◆マシュハドに到着
マシュハドのバスステーションに到着したのは朝8時であった。息が白い。マシュハド寒い。
とりあえず、宿まで歩いて行ってみることに。
イランはブッキングドットコムなどに登録している宿の数が圧倒的に少ないので、ほぼ現地に当日行って部屋をゲットする感じである。
基本的に宿のチェックイン時間は早くて12時とかなので、この時間に行って入れてもらえるかは賭けだ。
イランの街にたくさんあるチャリティーBOX。
これもイスラムの喜捨の考えがあるから、多めに設置されてるんだろうか。
宿まで辿り着き、チャイムを押すとオーナーの奥さんが温かく出迎えてくれた。
ドミトリーなのだが、宿泊者は僕だけで広い部屋を貸し切り状態であった。ラッキー♪
チャイとお茶菓子を出してくれた。
チェックインの時にお茶振る舞ってくれる宿は基本良い宿という俺の持論。
今回の宿もそれはそれは良い宿であった。
ただ宿代は一泊10ドルと、ドミにしてはやや高め。
宿でシャワーを浴びたら、街歩きへGO!😁
なんか良い感じのコーヒーショップがあったので、フラッと入ってみる。
珈琲を飲んでると、向かいのお客さんが話しかけてきた。でもその兄ちゃん、まじで全然英語話せん。笑 なんの勝算があって話しかけてきたんやろ…笑
イランでは、英語話せんのにペルシャ語でめっちゃ話しかけてくる人が結構いる。なんでなん。笑
そのお兄ちゃんは翻訳アプリを使って、イランはどうだい?!と聞いてきたので、人も優しいし、料理も美味しいし最高だよ!と答えると満足そうな顔でgood luck!!と言い、俺の分のコーヒー代も払って店を出て行った。イケメンかよ😳
気分良く店を出て、街の中心へと歩いて行くと…
見えてきた…😳‼︎
お目当の場所だ…!!
ここには基本的に財布とケータイ以外は中に持ち込めないということで、入り口付近にある荷物預かりにバックを預けて、入り口ゲートでボディチェックを受ける。(カメラはダメだが、iPhoneで写真を撮るのはOKという謎設定だ)
事前の調べだと、外国人にはここで強制的にガイドが付けられて自由に動くことができない。とのことだったが、まったくそんなことはなく中に通される。
やった!めっちゃフリーじゃん!!
と、いうことでいざ入場!
すっげーーーー!!😳✨
(しか言葉が出なかった。いやほんとに。)
あまりにも綺麗で、壮大な景色すぎてしばし見惚れてしまう。
ハラメ・モタッハル広場 pic.twitter.com/LuVv3nFPyK
— だ。 (@DamalYsk) 2019年12月23日
ここはハラメ・モタッハル広場といい、さまざまな宗教施設の複合体がある場所である。
ここがシーア派の聖地とされる所以(ゆえん)は、シーア派8代目のエマームであるレザーさんのお墓(棺)があるからである。
⚫︎"エマーム"ってなんじゃいという人へ
シーア派とスンナ派で微妙に意味合いが異なるのですが、エマーム="イスラム教のリーダー"だと考えちゃってください。
皆の見本となり、指導者としてイスラム教徒を導いていく立場のちょー偉い人です。
シーア派にとっての8代目リーダーであるレザーさんの聖なる棺がこの地にあるということで、世界中の信者が集まってくるというわけです。
そんなエマーム・レザーの聖墓に向かい祈りを捧げる人たち。
お祈りの時間になると、数えきれない人たちが一斉に祈りを捧げる。
その光景は圧巻で、広場の熱気はすざまじいものがあった。こればっかりは写真では伝えることができないのでもどかしいが、とにかく信仰は力であるのだと肌で感じた瞬間であった。
とにかく、そのでかさからデザインの素晴らしさから圧倒されっぱなしであった。
マシュハドなんて田舎ちゃうんかと、この街をスルーしそうになっていた過去の俺にとび膝蹴りをかましてやりたい。イランに来てこの街に来ないのはありえん。
広場に置いてあった本。
コーランかな??
興奮してめっちゃ歩いてめっちゃ写真撮ってたので、お腹がペコペコになり一旦外に出て腹ごしらえ。
どこの店に行っても、ケバブは裏切らない。
ケバブとサフランライスの組み合わせが最強です。ケバブ食いすぎて太りそう。ええかしゃん。
バザールはテヘランのものと比べるとショボかったのでちらちらっと歩いてみる程度。
カフェを見つけたら入らずにいられない男。
日本に帰ったらミルを買って豆から珈琲をいれてみようとこの旅で心に決める。
イランは珈琲を飲む文化が根付いていて、カフェがそこかしこにあって嬉しい✨
◆夜に見せる別の景色
日が沈んでくるのを見計らって、再び広場へと入場。
またもガイドはつかず。なんなんやろ、今日はガイドお休みなんやろか。
まあなんにせよラッキーだ✨
夜になると、この広場はどんな景色になるんだろうか…!!
ワクワクしながら太陽が沈むのを待つ…
えぇえ〜〜…(ドン引き)
こんな景色、存在していいんでしょうか…
夜になり、一際美しさを増した光景に感動を通り越してもはやドン引きである。
イランについて、全然知らない日本人にこの光景を見せてあげたい。
こんなにも素敵で、親日で、安全な国があるというのに…なぜ皆ハワイに行くんだ!!!!
(卒業旅行のハワイ最高に楽しかったです。ありがとうございました。)
夜になってもムスリムの人たちはまだまだいっぱいいる。すげぇなぁ…
ムスリムじゃない俺がここまで心を揺さぶられるんだから、ガチムスリムの人はもう嬉しすぎてヤバイんやろうなぁ…
本当にいろんな意味で心を動かされた衝撃的な場所であった。
◆ペルシャ絨毯のリペア体験
宿に戻ると、オーナーのバリさんがちょっとした夕食に誘ってくれたのでご一緒することに。
彼はかなり日本のことが好きで、ちょこっとだけ日本語を話したりもする。めちゃめちゃフレンドリーなので、かなり心を開いて話をすることができた。
明日のバスで次の街に行く予定だというと、ネットでバスのチケットをとってくれて、さらに夕方まで宿にいても良いよと言ってくれた。神かよ〜😳✨
翌朝、バリの奥様が作ったオムレツを食べる。
うんまい😊✨
朝食をとりながら、自分は高校の社会科教師だから、イランの文化に興味があるんだ。というと、
それは素晴らしいことだ!うちは絨毯も売ってるから、ペルシャ絨毯について色々教えてやろう!
とちょっと営業チックだがありがたい言葉をいただいたので、便乗してみることに。
バリが製作途中の絨毯。
どれくらい細かく編むかにもよるが、本当に細かいものはこのサイズでも3ヶ月ほどかかるらしい。ひえぇ…
絨毯を一つ一つ出してきて、これはトルコ式で〜何年前に作られたやつで〜とめちゃ詳しく説明してくれる。
檀原、英語聞き取るのに必死。笑
アッバース1世らしい。
ペルシャ絨毯には歴史的人物が描かれている物も多いとのこと。
こちらはオマル・ハイヤーム。
バリがしきりにこれはどうだどうだと営業をかけてくるので、コーランの一文が書かれてる↑の一品を買うことにした。書かれてる内容と読み方もあわせて教えてもらう。
必死に色々聞いてたら30ドルのものを10ドルにまけてくれた。ありがとバリちゃん。笑
一つだけ約束してくれ。ここには神の名前が記されてるから、絶対に床において足で踏んだりすることがないようにしてくれ。壁にかけたりしておいてほしいんだ。
真剣な顔でそう言って手渡してくれた。
人として社会科教師として、その気持ちにリスペクトを持って使わせてもらうよ。
それからバリは、
よかったら俺の仕事場を見に来ないか?
と言ってくれた。なんかモンゴルのホームステイの時もこんなことあったな…笑
返事はもちろん
YES!!!!
俺のアトリエへようこそ!
とポーズをとってくれるバリ。かわいい。笑
中の商品は全部バリが作ったんだって。
今日の仕事は、古くなった絨毯を直す作業らしい。
真剣に作業するバリ。かっこいい。
このほつれて白くなってるところを染め直しているみたいだ。
仕事っぷりに見惚れながら写真を撮ってると、
よし、じゃあユースケもやってみるんだ!文化を知るには実際体験してみるのが一番だからな!
まさかのペルシャ絨毯リペア体験。笑
これ商品やおね…?
ほんとにいいの…?笑
色々と疑問はあったが、こんなありがたい貴重な機会はないので喜んでやらせてもらう。
色を見ながら適切なインクで染めていく。結構チマチマとした作業だが、割と性に合っていて楽しく作業できた。
1時間半くらい2人で作業して、絨毯のリペア完成!!
達成感!!!
バリ曰く、この絨毯は40年ほど前に作られたんだそう。
こうやって直しながら、何年も大切に使われていくんだなぁ。
作業の途中、お昼のお祈りの時間を知らせるアザーンが街に響いた。バリは作業を止めようとしないので、
お祈りはいいの??
って聞くと、
心の中で神に祈ってるから大丈夫なのさ。
と言われた。
イランってバリバリのイスラム国家かと思いきや、割と国民の宗教規範はゆるゆるだそうだ。実際行ってみんとわからんこと多いなぁ…
他にもイランでは小学校からイスラム教の勉強を始めるということなど、色々と教えてくれた。
日本では仏教や神道についていつ頃から勉強するんだ?
と聞かれたが、日本ではあまり宗教の勉強はしないと言うとびっくりされた。
バリにアメリカのことはやっぱ嫌いなの?という質問を投げかけてみたら、意外にも
アメリカのことは大好きだよ!俺が若い頃はアメリカ人のガールフレンドがいたんだぜ?!(ドヤ)
と言われた。
アメリカとの関係が悪い現状においても、国民たちはアメリカを嫌ってるわけではないらしい。ほへぇー。
家に戻ると、3ドルで昼飯を作ってくれるということで、お願いすることに。
昨晩、ケバブが最高だという話をしていたので、ケバブを作ってくれた!!
家庭のケバブは一段と美味いと聞いてはいたのだが、まさにその通りであった!美味すぎ!!
その後、バスの情報を書いてくれて、バスステーションまで行くバスのところへ案内して見送ってくれた。
ありがとうバリ。めちゃめちゃ親切で面白いおっちゃんやった🤣
この宿に泊まってよかったよ!!
素敵な経験をできたこの街に後ろ髪を引かれながら、次の街イスファハーンに向けて向かいます!