さよならホストファミリー 一度日本へ🇯🇵
遊牧民の暮らしなんかについて、長々とかいてきましたがゲルホームステイ編はこの記事で終わりにしたいと思います✍🏻
記事のもくじ
- 英語も伝わらないゲルでの生活
- まさかの木こり体験?
- 乗馬体験&遊牧民の衣服
- トイレの話
- ホームステイ まとめ
◆遊牧民とのコミュニケーション
ゲルでホームステイするにあたって、モンゴル語なんてほとんどなにもわからない状態で田舎のゲルへと飛び込んじゃいました。事前に覚えていったモンゴル語はざっくり
- おはよう!/こんにちは!
- ありがとう!(発音は下の上)
- すみません!
- はい/いいえ
- トイレ行きたい!
- 私の名前は◯◯です!
- 私は学校の先生です!
- 日本から来ました!
- 美味しい!
以上!笑
モンゴルは都会ではそこそこ英語が通じますが、田舎に行くとほんっっとに全く何にも通じない😂ので、ほぼほぼ非言語コミュニケーションで意思疎通をするしかありませんでした。いかにジェスチャーと表情で自分の思いを伝えるかが鍵となる🗝
また、せっかくなので遊牧民たちとの心の距離を縮めて帰りたい!!そのためにはどうしたらいいだろうか…ってことを考えに考えて出た答えがとりあえず出来ることは一生懸命なんでもやるでした。笑
事前にゲストハウスのオーナーから、この時期の遊牧民は忙しいから、一緒に手伝ってやってな〜と言われていたので、遊牧民と一緒になって何でもかんでも全力でやってみよう!というまぁ小学生でもできそうな作戦ですが😅
@ゲルリーばあちゃんのお手伝い
⚫︎川に水汲みに行く
女性は7時ごろ目を覚ますと、すぐに近くの川まで水汲みに行きます。蛇口をひねると水が出てくるような環境ではもちろんないし、ペットボトルの水が常備してあるわけでもないです。なので、生活用水や飲料水なんかは全部川から汲んでこなければいけません。1日に3.4回水を汲みに川までテクテク歩いていきます。
川は凄い綺麗やけど、家畜達はガンガン入ってたしバイクで川を渡ることも度々あったから衛生的にはどーなんやろ...まあ沸騰させて利用してたからセーフなんかな?南ゴビ以降すでにずっとお下痢野郎だったので、腹くだしたとかはわからんかったけど。笑 まあ健康に影響はなかったからよき!👍🏻✨
そんでこの赤色で囲ったバケツや容器に黄色で囲ってあるのですくって水を汲み取ってくるのだが、満杯にはいったバケツ達がまぁーー重い😱
俺が非力なのもあるが、結構しんどい😱おばあちゃんやのに、朝っぱらから毎日力仕事しとるんかと思うと、遊牧民ってすごいわ👏🏻(まあでも、日本の奥様方も結構な力仕事をやっていらっしゃるから、女性は強し!なのかな)
とりあえず水汲みのやり方を教えてもらい、おばあちゃんの代わりに俺が行くよ!と毎回自分が行くようにしてた🏃♂️普通に川に水汲みに行くって、昔話みたいでちょっとわくわくしたしね。重いけど。
おばあちゃんも仕事を任せてくれるようになって最後の方は、「オス(水)がなくなっちゃった!オスお願い、オス!👵🏼」「オッケー!オスね!👍🏻」みたいな感じであった。オスっていう単語使うかわからんけどめっちゃ覚えたわ。笑
⚫︎薪を割る
ゲルのかまどでは、薪を燃やして火を焚いていたので、ゲルの裏には大量の丸太がごろごろしている。
おばあちゃんは薪が無くなると、この丸太達を斧でスコォォンと綺麗にぶった切って燃料を補充していた。
薪割り pic.twitter.com/Lw5cFiKiA6
— だ。 (@DamalYsk) 2019年9月25日
めっちゃうまい。
やってみる?と言ってくれたので、やるやるやるやるやる!🙌🏻つってチャレンジ薪割り!
結構難しいけど、綺麗に一発で真っ二つになった時はめちゃんこきもちいい😳✨ストレス社会に生きる日本人たちは薪割りをすると良いと思った☝🏻(提案)腰痛なるけど。
薪割りに行ったら番犬が一緒についてきた。かわいい。
南ゴビツアーの時も番犬と触れ合ったが、モンゴルの犬は人に慣れてるのかしらんけどえらい人懐っこい。遊牧民にとって犬は特別な動物である。という話をなにかの本で読んだことがあるのだが、かわいがられているんだろう。
薪割りも俺の仕事になって、薪がなくなりそうになると意気揚々と割りに行ってた🏃♂️♩
他にも乳搾りの手伝いや家畜の放牧の手伝いなどなど、以前紹介した仕事なんかも積極的に手伝うようにしました。
いろんな仕事を手伝うと、おばあちゃんや他のモンゴル人たちがありがとね〜☺️って毎回笑ってくれたのが嬉しかったな〜✨
おじいちゃんは日中はバイクで遠くまで放牧の管理をしに行っていることが多かったので、おばあちゃんの仕事を手伝うことが多かったので、特におばあちゃんとの距離が凄く縮んだのを感じました。
◆木こり体験をしてみよう!
9月も終わり掛けのモンゴルでは、朝晩は気温が一桁になるほど冷え込む。(寒い日は気温がマイナスに突入していた。にも関わらず、朝っぱらからパンツ一丁で立ちションしてるオッサンがいて、モンゴルは狂ってると思った。)そのため、夜はおばあちゃんが薪をくべて火を絶やさないようにしてくれていた。
薪は近くのゲルに住む若者たちがトラックに乗せて運んできてくれる。
2日目に運ばれてきた丸太をパシャパシャ撮ってると、恰幅のいい兄ちゃんがトラックから降りてきて、「Can you speak English??」とめっちゃカタコトな英語で聞いてきた。どうやら彼はこの辺一帯の地域で唯一ちょこっとだけ英語が喋れる奴みたいだ。(どれくらいちょこっとなのかというと、なんと俺よりも喋れないくらい)彼はバソグくんといって1個年下の25歳の青年だ。ひとしきりお互いのことを話すと、「よかったら、明日俺たちの仕事場についてくるかい?」と提案してくれた。モンゴルに来てから何か体験できることに関してはYesかはいで答えることにしてたので、即快諾してお願いすることにした。
●薪を求めてトラックでGO!
次の日の朝、おばあちゃんが「薪をとりについてくんやったら、長袖の上着もってかなかんよ!ほれ!これもってきな!あと手袋もいるで!もった?おなかすいたらこのビスケット食べやあね、これあげるでね!」と色々用意してくれる。もはやリアル祖母である。笑 まあこれも仲良くなれた証拠や。笑
木がたくさん生えている場所へは、トラックを30分ほど走らせることでたどり着くことができた。トラック3台で現場へと向かったのだが、どのトラックも扉を開ける取っ手が壊れていたり、扉を開けようとしたら部品がとれてしまったり、だいぶオンボロマシーンであった。(日本とか中国とかから、中古で購入したんだろうか)
バソグくんはそんなことはいつものことと、全く気にせず道なき道を爆走する。彼は陽気なモンゴル人で、「歌を歌うのは好きかい??」と聞いてきたかと思えばいきなりモンゴリアン・トラディショナル・ソングを熱唱してくれた。普通にうまい。笑 お互い話題をぽんぽん振れるほど英語が堪能ではないので、彼の歌声はドライブの良いBGMであった。しかし、途中で大きな段差を無理やり超えるとトラックが悲鳴を上げ始めた。どうやらどこかしらの部品がぶっ飛んでしまったらしい。そらそーや。
オンボロトラックが故障するのなんて日常茶飯事らしく、モンゴル人はその場で自分で解決してしまう。モンゴルの草原にはJAFロードサービスはない。というか、ここはロードですらない。草原の真ん中で車を停めていると、お仲間らしいトラックが通りかかって「どーしたんや?えーかえーか」と助けてくれる。遊牧民たちは仲間意識がとても強い。ご近所さんでなくっても皆が助け合って生きている。(というより、ご近所さんの範囲が日本の数倍広いのかもしれんが)
なんとか修理を済ませ、現場に到着!
モンゴルにもこんな森みたいな場所があることにまずびっくり!
彼らの仕事はチェーンソーを使って木をぶった切った後、それを短く切り分けてトラックに乗っけて縛って持って帰る。という行程であった。
— だ。 (@DamalYsk) 2019年9月27日
チェーンソーで切り倒してるところは危なくて近寄れなかったが、こんな感じでトラックにゴリゴリ乗っけていく。興味深く写真を撮っていると、「一回試しにやってみるかい?」と言ってくれたので、もちろん「YES!!」。
動画で見てると結構簡単そうだが、実際やってみると丸太がめっちゃくちゃ重い!!二人がかりでようやく持ち上げれるくらいだ。
檀原の貧弱な腕では到底無理かと思われたが、腐っても昔運動部であったこともあり、負けるわけにはいかない!ふんぬらばっ!と気合で持ち上げる。
知らない日本人が急にやってきたので、ちょっとよそよそしかったモンゴル人たちだったが、意外と自分たちの仕事に(ギリ)ついてこれている日本人を見て、「思ったよりやるじゃねーか!兄ちゃん!」的なことを言って受け入れてくれた。
結局、一台分完成させたところでお昼になったので帰宅することに。俺は一台でへっとへとになってしまったが、彼らは朝に家での仕事を済ませた後、こうした作業を7時ごろまで行うのだ。すごすぎる。絶対無理。
遊牧民の仕事というと、家畜の世話に関することばかり考えがちであるが、こうした肉体労働もあるんだということを身をもって体感することができた。バソグくんは「シーユー、マイフレンド!」と笑顔で手を振って再び山へと戻っていった。
◆乗馬体験をしよう!&遊牧民の服の話
木こり体験を終えて帰り、お昼ご飯を食べていると、おばあちゃんがジェスチャーで「馬に乗ってみるかい?」と言ってくれた。馬!乗ったことない!乗りたい!!
ってことで、乗馬体験ができることに!
馬の扱いは難しくて、危ないので自分一人で馬を走らせることはできなかったが、モンゴルの草原で乗馬体験ができて満足であった。おばあちゃんが優しかったので、4日間のうち2回も馬に乗せてもらうことができた。いずれ馬を走らせることができたら、さぞや気持ちいいやろうな~。
●遊牧民の衣服について
モンゴルの伝統的な民族衣装をデールといいます。ウランバートルの街を歩いていると、たまーーーーにおじいちゃんが着ていることがありました。では、田舎の遊牧民は何を着ているのかというと、基本的には僕たちと変わらない洋服を着ている人がほとんどでした。
でも、他のゲルのおじいちゃんは日常的に着ていたり、朝夕の寒い時間帯はデールを着て暖かくして仕事をする姿が見られました。
— だ。 (@DamalYsk) 2019年9月27日
見にくいけど、おじいちゃんがデール着て牛を追いかけてる。
都会では、結婚式だったりお正月などの晴れ着として着られるようなものになっているみたい。
僕もデールを着させてもらいましたが、めっちゃくちゃあったかい。ぬくぬく。
これはデールなんかわからんけど、民族衣装っぽい柄で気に入ってめっちゃ使ってました。笑
◆トイレの話
そういえば、ホームステイ先でのトイレの話をしていなかったので一応しときます。
小便は皆どこででもしてました。広大な草原を流れる川からいただいた水分を、広大な草原にリリースしていくスタイル。草原すべてがトイレという、個人的にはすごい嬉しい環境。檀原はだいぶ尿が頻なので、どこでも小便ぶっぱなして良いというのは素敵です。笑
けれども、流石のモンゴルといえどそこかしこでうんちをしてしまってはあまりよろしくないみたい。一応のぼっとん便所は設置されていました。
それがこちら
前方だけビニールシートで防御してあるが、後ろから見たらおけつ丸見え侍である。もうここまで隠す気ないと笑えてきます。笑
モンゴルはすごくすごくいい国なんだが、女性の方のハードルがこういった点で高くなりがちなのがもったいない。まぁ、こういうとこも楽しめるような女性やおけつ出したい系女子にはモンゴルとってもよきだと思いますが。
◆ゲルホームステイのまとめ
4日間の中で、言葉がわからないなりに自分のやれることに取り組んだ結果、モンゴル人たちとの距離は確実に縮まりました!一番仕事を手伝ったおばあちゃんとの距離は特に!夜寝る時には、「寒いで、足冷やさんようにせなかんで!」って布団をかけてくれたり、一緒にボードゲームをしたり、写真を見せ合ったりしたり、色んな交流ができました。
モンゴルでも、日本でも、一生懸命取り組んで熱意を伝えれば認めてもらえるんだなぁということを強く感じました。
おばあちゃんが書いてくれた手紙。モンゴル語なので、さっぱりピーマンだったが、ウランバートルに戻ってから永井さんに解読してもらったところ、働きについてすごく褒めてくれてる文章みたいで、すごくうれしかった。
遊牧民のゲルに飛び込んで生活してみた結果、大自然が作る絶景を堪能できただけでなく、モンゴル人たちや彼らの暮らしに触れる中で現代の遊牧民の在り方を学ぶことができた。
色んな経験ができたのも、優しく迎え入れてくれたホストファミリーのおかげ。じっちゃんばっちゃんありがとー!!
●一路ウランバートルへ
4日目の14時のバスでウランバートルに帰る予定であったので、近くの街までトラックで送ってもらう。じいちゃんばあちゃんも見送りに来てくれた。しかし、14時発のはずなのだが、なかなかバスが来ない。ばあちゃんが確認したところ、どうやら遅れているらしい。モンゴルの地方では道路の整備がまだまだしっかりしていなかったりして、2,3時間遅れることはザラにあるみたい。結局バスが来たのは予定より2時間あとの16時前であった。しかも、バスの荷物入れがパンパンらしく、くそほどでかいバックパックを自分の席で前に抱えて7時間耐えるハメに...これがしんどかったー...
ウランバートルに到着したのは23時ごろ..。しかもバスステーションからゲストハウスへは車で20分くらいかかる...。
本来はバスで帰る予定であったのだが、ホストファミリーの娘さんが日本に1年半留学していたらしく、日本語が喋れて、なおかつ現在ウランバートルにいるということで迎えに来てくれることに!神かよ..
彼女はバイオリンを学んできたので、今度は芸術ビザを取得して日本でバイオリンを教えることが夢だそう。すげぇー。本当に頑張ってほしい。
そんなこんなで、南ゴビツアーに続き本当に良いご縁があったホームステイであった。
これを読んでくれている読者の皆さんの中にも、モンゴルの広大な草原やそこから見る朝日や夕日、ゲルと満月、満点の星空、突然現れる砂漠などなど、実際に見てみたい行ってみたいと思う人がいると思います。けれども、言語や治安などなどいろんな不安や迷いがあって、一歩が踏み出せない人も多いんじゃないでしょうか。
大丈夫です!!
ちょっとだけ勇気を出して、お手元のスマートフォンを使ってモンゴルへの航空券をポチッと予約しちゃってみてください。モンゴルまで行ってしまえば、親切なモンゴル人や広大な草原がきっとあなたを優しく受け入れてくれます。
ほんのちょっぴりの勇気が、あなたを信じられない絶景へと連れて行ってくれますよ!