【エジプト旅】水没から逃れたアブ・シンベル神殿
アッサラームアライコム🙏🏻
これはアラブの国々で共通の挨拶だそうですが、僕は長くてめんどくさいのでイランと同じくサラーム🙏🏻って挨拶してます。全然サラームで通じます。
さて、エジプトの記事はこれで書き終わりたいと思います。
今日は、ルクソールの残りと有名なアブシンベル神殿へ行ってきた話です。
ここは世界遺産の始まりとなった遺跡であるので、そういった意味でも凄く面白いところでした!
◆ルクソール東岸観光
王家の谷などのナイル川西岸を巡った翌日、今度は東岸を歩きます。
東岸で一番大きなカルナック神殿というバカでかい神殿を観に行きます。
入場料を支払うポイントの近くに立ってたオブジェがかわいかった💫
カルナック神殿の入場料は200ポンド(1,400円)でした。相変わらず容赦のない価格。どうやらエジプト人の辞書には『容赦』という文字はないと思われる。
しかし、ここはそれだけ払ってでも入る価値のある神殿だと思うほど素晴らしいところでした!
神殿外観。
こうしてみると、そんなに大きな規模ではないかと見間違えてしまうが、入るとその広大さにビビることになります。
入口には羊のような像が並びます。
その辺にごろごろと転がってる岩に壁画やヒエログリフが彫られていて、感覚がバグる。
エジプトは遺跡がありすぎて、道端の石みたいなノリで遺跡の岩が転がってる…。絶対エジプト人の遺跡感覚バグってるよこれ。
巨像の横を通り過ぎていくと…
あれ…この神殿、おもったより奥行きがあるぞ…??
って、柱スゲー!!!😳😳
柱の間の広さとデカさに興奮!!
王家の谷とはまた違ったタイプの凄さです!ルクソールはほんと遺跡の宝庫だ。
写真を撮ってもらった。いい写真でそっこーインスタの画像を変える。
さらにさらに…
ながーい!!!
これはオベリスクという記念碑(モニュメント)だそうな。古代エジプトでは神殿などによく建てられたんだそうな。
そびえ立つオベリスクにはヒエログリフでなにやら書いてありました。よくわからんけどカッコイイ!!(社会科教師の発言ではない)
オベリスクって聞くと、遊戯王思い出すのは絶対に俺だけではない筈。遊戯王がそもそも古代エジプトをモチーフにしてるから当然っちゃ当然ですが。
気候は快適なんですが、あまりに広いので休憩しながら観光します。
休憩スペースの屋根がヒエログリフ風に穴あきになっているという、なんとも素敵なスペース。
休憩スペースの横にも、無造作にヒエログリフが彫られた恐らくもっと大切にされて良い筈の岩が放置されていた。
高い入場料払ってるんやから、もうちょい保全に力いれような?😅
結局3時間〜4時間くらいかけて神殿を堪能。
ヘトヘトになったので今日の観光はこれまで。遺跡観光とか博物館って、意外と体力使うんよね💧夏場に観光に来てる人とか、正気じゃないよ💧
ナイルに沈むサンセットを眺める。
インドのガンジス川と違って、思ったより綺麗なナイル。エジプトという国を繁栄させてきた母なるナイルをゆったりと眺めながら、その歴史に想いを馳せる…
ゆっくりと流れるナイル川。心地よい気温とそよぐ風。美しく燃えながら沈む夕陽…
あぁ…旅ってやっぱりしあわs
ボォオオーーート????ベリチィイイイイィィィプ!!!
…
この景色の前だと何でも許せそうだよn
ユアチャイナァア?!コリィィイアァ??!!
…
いやほんと、すてk
ニィハァアーオ!!ボートオォケェーーイ?!ベリチィイイ
うるせえええええええ黙ってられねぇのかこのクサレ◯ンポド◯サレ野郎がああああ!!!!それ以上ボートとチャイナとコリアの話してみろ、グルグルに縛り上げミイラにした挙句に重りつけてナイルに流すぞこのアンポンタンがあぁぁああ!!!!
ナイル川に沈む夕陽を見ていると、その美しさに心が洗われて何でも許せそうな、そんな気持ちになりました。(迫真)
ルクソールは川付近の街の雰囲気がほんとに気持ち良いのですが、川に近づくとコラッタとの遭遇率が上がります。
アイスとチキン美味しかった。アイスは35円、チキンは350円くらいだったと記憶。
エジプトに来て、飯の不満はほぼ無いに等しい。モンゴル羊地獄をはじめに越えてきたのが今思えば良かったのかもしれない。
◆最後の地、アスワンへ
時間もお金もあまりないので、居心地の良かったルクソールを離れてエジプト最後の地であるアスワンへと向かいます。
アスワンはエジプトでもかなり南部にある街。ほとんどの旅行者が、アブシンベル神殿への足掛かりとしてこの街を訪れます。
ピラミッドに利用された岩石は大きく2つあって、そのうちの一種類はここアスワンから運ばれていたといいます。いまでさえ、カイロからだと列車で15時間くらいかかるこのアスワンの地から膨大な数の巨大な石材を運んでいたと思うと、古代エジプトのエネルギーを思い知らされます。
朝イチで駅に行き、チケットカウンターでアスワン!と言ったら普通に買えました。
8:40くらいに到着するはずの列車を待っていても、なかなか来ず…40分ほどたってようやくホームに列車がやってきました。
一緒にアスワンまで向かう日本人の人たちと、やっときたねーとかって言って乗り込もうとすると、
NO!ネクスト!!
と言われ乗車拒否される。
はぁ?!なんでやねん!!とチケットを見せてアピールすると、どうやらこの列車は僕らが乗る一本前のものらしい。どんだけ遅延してんねん!!笑
結局、僕らの列車は1時間ほど遅れてホームに到着したのであった。インドでは全然列車遅れなかったのに、まさかのエジプトでかまされるという事態になった。笑
まあそのためにも朝早く出たわけだし、旅の醍醐味だし全然いいんやけどね。
三、四時間ほどで到着して、チェックインと翌日のツアーを申し込んで飯食ってこの日は解散。
◆アブシンベル神殿ツアー
翌朝は4時にホテルのフロントに集合。眠い。
アスワンからアブシンベルまでは車で3時間くらいかかります。
そこそこちゃんとしてる朝食をもらって、ワゴン車的なのに乗り込みレッツゴー!!僕は朝飯を食べてすぐに寝ました。
うとうとしてると、エジプトの大地に朝日が昇っていました。
きれーい…ぐぅ…(三度寝)
狭い車内でもぞもぞしながら耐え、ようやく到着。
入場料を255ポンド(1,785円)も支払います。血も涙もねぇ国だ。
しかし、なんやかんやゆうてもピラミッドの次に楽しみにしていた遺跡…!胸が高鳴ります!!
ぎゃーす!!めっちゃ巨大!!😳✨
それに、すんばらしークオリティです!!✨
写真では見て知っていたけど、やっぱり実物は迫力が違います!!
この神殿は約3000年前に作られたんだそうな。どないやねん。当時のファラオであるラムセス2世の命によって作られました。
えー、それでは、像の紹介をさせていただきますね。
まずは右手奥から。一番右がラムセス2世。
そしてその隣に座っているのが、"あの"ラムセス2世。
視線を左に向けまして、上半身が壊れてしまっていますが、こちらはなんとラムセス2世!
そして最後、1番左に鎮座しておられますのは、他でもないラムセス2世です!!
どんだけ自己愛強めなん??ラムセス2世。
自己肯定感低めな檀原に、その自己愛を分けて欲しいと時代を超えて尚思わせるラムセス2世の力は圧巻である。
神殿の中は、スマホなら撮影OKです。
といっても、一眼で普通に写真撮ってるおばちゃんいっぱいいたけど。チップ渡してんのかな。
中にも大量のラムセス2世像が。
もう、ラムセス2世神殿って名前に改名したほうが良いと思う。
そんなラムセス2世、ヒッタイトという強国との戦いに勝っていて、結構すごいのである。神殿内にはヒッタイトとの戦いを表す壁画が多々見られる。
それにしても、内部が広い。外面の写真ばかり見るので、中がこんなにちゃんとしてるなんて知らなかった。
穴から檀原。
載せておいて、こんなに誰からの需要もない写真はないなと思った。
神殿の前にはダム湖であるナセル湖が広がる。
エジプトはナイル川の治水のためにアスワンハイダムの建設を行ったのだが、当初の計画ではアブシンベル神殿はダム開発によってできるダム湖に沈む予定であった。
しかし、それはいかん!としたユネスコによって国際的な救済措置がなされ、いくつものブロックに遺跡を切り分けて大移動をしたのだという。これをきっかけに、世界遺産という制度が始まったのだと。
冷静に、遺跡を移動させよう!!って考えめちゃクレイジーだと思うんだけど、それをやってのけたユネスコさんには痺れますね。
こちらはアブシンベルの小神殿と呼ばれるもの。ラムセス2世が最愛の妻ネフェルタリに捧げた神殿です。
計6体の立像がありますが、2つがネフェルタリ、4つはラムセス2世です。
もう一度言いますが、この神殿はラムセス2世が最愛の妻に捧げたものです。
ラムセスの自己主張が強い…強すぎる…
すげぇよあんた…きっと現代に生まれ変わったら鏡がある度に自分の顔とか髪型チェックするタイプだよ間違いなく…
中もすごいです。すごいんですが、エジプトに来てから結構なレベルの遺跡を見過ぎて、これくらいだとふぅーん、すごいじゃん。くらいのリアクションしかとれなくなってきました。メンタルインフレがすごい。
2時間弱くらいで観光を終えて、また窮屈なバスで3時間かけてアスワンに戻ります。
エジプトってほんと、ナイル川周辺を離れると砂漠ばっかなんやなぁ…
◆thank youエジプト🇪🇬
ツアーから戻った日、そのまま夜行列車で一気にカイロまで戻りました。翌日の夜の便で次の目的地であるモロッコに飛ばなければいけなかったからです。
カイロでの最終日、ルクソールから行動を共にしていた日本人の方と最後の晩餐にコシャリを食べに行きました。
注文の際に、ウエイターが地味にチップを入れた金額を請求してきたけど、まあ最後だしということで文句言わずに払うと、すごく上機嫌に接客してくれた。ほんと、単純である。笑
名前はなんていうんだ?
と聞かれたので、悠介だよというとコシャリを頭文字のY型に盛り付けてくれた。
なにその可愛いサービス。笑
チップをもらったエジプト人は可愛いという新たな発見があった最終日だった。
最後に感謝の言葉を伝えて2人と別れ、空港へ向かった。
エジプトの旅は割と誰かといる時間が長かったので、また違った感覚が楽しめる旅であった。
この1週間、エジプト人がウザいウザいと言ってきたけど、よくよく思い返してみればあいつらもそんなに悪いやつじゃ…
ゆうほどは…
やっぱウザかったわ。エジプト人。