インド30時間鉄道地獄‼︎聖地アムリトサルへ向かう‼︎

どうも!インドに来てから二本リップ無くしました。檀原です。

 

シク教の聖地アムリトサル

 

いきなりですが、今回やってきたアムリトサルの黄金寺院の写真を見てください!!

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めっっっちゃ綺麗ですよね😳😳

 

今回はこんな素敵な景色を体感できるインドの北部アムリトサルへとやってきました!!

この地の素晴らしさを語る前に、ここまでの道のりについて話させてください😭

 

アウランガーバードから30時間鉄道に乗り続けてみた

 

アムリトサルに行くのは、インドに来る前から決定事項だったのでどんなに苦労しようと必ず辿り着くつもりでした!

バラナシで日本人宿オーナーのあきこさんに旅のルートを相談したところ、アウランガーバードからアムリトサルまで一本でダイレクトに行ける鉄道がある。というアドバイスをいただいたので、そのルートで行くことにしたわけです!……わけなんですが。

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これまでの旅の行程をGPSで追っかけて記録してくれるアプリをもとに見てみましょう。

コルカタ⇨バラナシ⇨ジャルガオン⇨アウランガーバード(赤い丸で囲ってある場所)、そして次なる地アムリトサル(黄色丸で囲ってある場所)

 

むっちゃ遠いんですわ😱

 

予定乗車時間30時間40分

総走行距離1,845km

ちょうどいい例えが見つからなかったのですが、青森県八戸市から鹿児島奄美市が直線距離でだいたい1,740kmくらいだそうで、

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どんくらい遠いかの目安にはなるかなと思います。(直線距離なので、実際車を走らせるとなるとまたちょっと違ってくると思いますが)

 

とまあ、なかなかハードな旅になることが確定しているので、覚悟を決めて挑んできたわけです。

 

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電車は13:40発だったので、早めに駅まで行って駅内の食堂で昼飯を済ます。
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ここの食堂は見本のショーケースがあって、どんな料理か想像しやすくて助かった。
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安定のターリー(定食)を頼む。

ターリーは安くて量があるから便利なんだけど、シャビシャビのカレースープみたいなのはそこまで美味しくないので満足度は微妙。

 

鉄道がホームに着いたのは14:15ごろ。35分ほどの遅れだが、インドの鉄道は何時間も遅れるのが普通。みたいな記事を散々見てきたので、全然マシな方なんだろう。

ちゃっちゃと乗り込む。

 

今回の鉄道旅のなにが不安かって、取れたチケットが三段ベッドの一番下の席だという点だ。

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いつかの鉄道旅の時も書いた気がするが、三段ベッドの二段目は上の写真のように基本的には畳まれて背もたれになっている。寝る時に背もたれ部分を持ち上げてベッドにする様式なのだ。

すなわち、一番下の座席になってしまった以上、二段目のインド人が寝る支度を始めないと横になれないのだ😭悲しみ。

4.5時間ならともかく30時間のほとんどを横になれず座りっぱなしというのはなかなかキツい😭

 

どうしたもんかと乗り込んで20分くらい経つと、2段目のベッドのインド人が

 

寝っころがりたいかい?

 

と聞いてきてくれた!!

 

寝たい寝たい寝たい!!!!

 

26年生きてきてここまで即答したのは初めてであった。

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音速の返答にインド人も引いていたろうが、そんなん関係ねぇ!!早めに寝転がれるのはでかい😭✨まじでありがとー😭✨

早速寝転がり、昼飯を食べた後ということもあってインド鉄道名物ガチ昼寝を決め込む。30分くらい眠り込んでいると、インド人に起こされた。なんだなんだ?

どうやら、家族で鉄道に乗ってるんだけど席がバラバラだから良かったら席を変えてほしい。的なことを言ってるっぽい。

一番上のベッドなら良いよ!というと、ちょうど一番上のベッドのチケットがあるらしい!

 

と、いうことで…


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一番上の席ゲットー!!!✨

これで四六時中ごろごろし放題じゃ〜!!✨✨

 

旅の神は見てくれているのだと、この時本気で思った。(無神論者)

 

そこからはただひたすら暇に耐えるだけであった。

ガイドブックを読んでみたり、写真を見返してみたり、LINEを見返してみたり、たまに電波が入ったらYouTube見てみたり(しかしほとんど電波は圏外であった)、買ってきたお菓子食べたり…

ひたすら夜が来るのを待つ。

駅に停車すると、色んな売り子がご飯や飲み物、お菓子なんかを売りに来るので夜飯を調達。

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ターリー。

しかし、ここはインド。スプーンなし。

 

実は書き忘れていたのだが、コルカタで一度"インド人の文化を体験してみよう"という自分の中の企画で、カレーを手で食べてみるという挑戦をしていた。その時は手で食べるのが難しすぎて半分くらいでリタイアしてスプーンを使ってしまったのであった。

(インド人は本当に器用に右手だけを使ってカレーを食べています。インド人はトイレに行った時に左手でお尻を拭くので不浄の手とされ、食事には使いません。因みに、手で食べることにより触覚も使って食べるので、箸やスプーンなどを使って食べるより一層美味しさを感じられるそうです)

 

さぁ、しかし今回は鉄道の中。

スプーンを使いたくとも逃げ道はない。

いざ、リベンジマッチだ!!

 

カレーを手で食べる際の食べ方は、

 

①カレーを適量ご飯にかけて、混ぜ込む。

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②指をピンと伸ばして"皿"をつくり、ご飯をすくいとる。

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③口元まで手をもってきて、ご飯を親指で口に押し込む。

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インドのカレーは手で食べることを考えて、そこまでアツアツじゃないのでそこは問題ありません。

しかし、これがほんとに難しい!!😫

悪戦苦闘しながら食べていると、どんどん時間が経っていきカレーもどんどん冷めていく。手はベタベタで、もれなくカレー臭くなっていくし…

手で美味しく満足にご飯を食べるには、修行が必要のようだ…。

 

なんとか全部食べきるも、食事という行為に疲れてしまってカレー臭い手を洗ってさっさと不貞寝した。

 

6時ごろに目が覚める。

今までであれば、あと数時間で次の街に着いていたところ。到着予定時間は20:20なのでまだあと14時間もある😂

 

無限に続く暇時間と闘いながら、ごろごろしすぎて逆に痛くなってきた腰とも闘いながら、ひたすら耐える…

 

そして…

 

21:00…

 

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アムリトサルにようやく到着!!!

やっと着いたー!!😂

 

あと数時間乗ってたら、座席と一体化しそうだったぜ…

 

ようやく鉄道から降りることができて、開放感MAXであるが、まずは宿までたどりつかなければいかん!

でっかいバックパックを背負っていると、駅前で出待ちしている運ちゃんたちが群がってくる。

乗ってけ乗ってけ乗ってけ!!!

宿は黄金寺院の近くにあるみたいだったので、ゴールデンテンプル!ハウマッチ?と聞くと

100ルピー(170円)だ!

とのこと。

基本的に標準価格ははじめに提示してきた値段の半分とか3分の1くらいが多いんだが、ただでさえ値引き交渉が面倒な性分な上に、長旅で疲れ果てていたので100ルピーで手を打つことに。

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インド初のサイクルリキシャだ。

おっちゃんがチャリンコをこいで荷台のお客を運んでくれる。なにげにインドで一回は乗ってみたいと思っていたのでウキウキ。

しかし、狭い路地を剥き出しの荷台に乗せられて爆走されるので、結構命の危機を感じるスリリングなドライブだった😅

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100ルピー渡したらめっちゃ嬉しそうにしてたから、ほんとはもっと安いんだろうな。

でもサイクルリキシャだと、頑張ってこいでくれてるから感謝の気持ちも込めてちょっと多く払ってもいいかなって気になってしまう。こういう奴がカモなんだろうな。

 

リキシャを降りて街並みを見渡すと…


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え……ディズニー…?!

 

100人にこの写真を見せて、どこの国でしょう?と聞いたら100人ともまず間違いなくインドとは答えないであろう街並みが広がっていた。

 

むっちゃ綺麗な街である。

そして夜9時過ぎなのに人も多い。

なんだこの街…俺の知ってるインドとちゃうで…

 

動揺しながらも宿を探し、チェックインを済ませ荷物をおろす。

街があまりに綺麗だったので、夜だがちょっと散歩することに。

お店がやってれば夜ご飯も食べたいし。

 

…って!!!

 

マックがある!!!!😳

 

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ほげー!!

カレーじゃない!!!😂😂

 

デリーなんかにはマックがあるらしいのだが、これまで旅してきた地には、周辺になかなかファストフード的なものがなかったので(コルカタにはあったがまだカレーに飽きてなかった)、カレーから逃れられ、かつ食べ慣れた味のマックがあるのはでかい!!😂✨

ヒンドゥー教では牛は神聖な生き物とされているので、牛肉はもちろん使われていない。また、インドでは宗教的に肉を食べることはあまりよろしくないとのことで、ベジタリアンの人が少なくない。(たしかインドの30%ほどがベジタリアンだと読んだ気がする)

そのため、バーガーには肉が使われてなく、カレーコロッケが挟まれていたのだが、全然問題はない!!最高!!アムリトサル最高!!!

 

お腹も満たされたところで、24時間開放されている黄金寺院に早速入ってみることに。
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黄金寺院の入り口。

いや、マジでディズニーかて。

この黄金寺院はシク教という宗教の寺院だ。シク教にとって、ここアムリトサルの黄金寺院は聖地とされている。

 

寺院内には靴を脱がないと入らないので、靴を預ける。

"インド人"ときくと、ターバンを巻いて髭をたくわえた人物を想像する人が多いと思う。

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こんな感じですよね。

何を隠そう、この人たちがシク教徒の人たちです。シク教では、髪をターバンで隠さなければいけないという教えがあるんですね。

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そのため、他宗教の人が寺院に入る際にはレンタルのバンダナを借りて頭に巻いて入ります。

入口の前にある水で足を綺麗に洗い流して中に入ると…

 


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ぐえ〜😳✨✨

 

あまりにも美しすぎる光景が広がる。

 

え、ここ、インド?うっそだー。


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黄金寺院の前でたたずむシク教徒。

絵になる〜〜。もうすべてが美しい〜〜。

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寺院の周りには"アムリタ・サラス(不死の池)"と呼ばれる池が広がる。

夜にも関わらず肩まで沐浴する熱心な信者の姿。
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夜の黄金寺院は、もうとにかく美しかった。それしか言葉が出てこない。

無宗教の俺ですらこんなに感動するのだから、遠方から聖地を訪れたシク教徒の人なんかは、さぞかし心動かされるんだろう。

 

まだアムリトサルに到着してから、ほんの数時間しか経過していないが、インドに来て思い出に残った地に早速ランクインしたのであった。